「旅」に思いを馳せる
〜本『オン・ザ・ロード』 から〜

wondertrunk & co.の公式Facebookにて、メンバーが「旅に出たくなる本や映画、音楽」をご紹介する企画を配信しております。旅になかなか出られない今だからこそ、旅の思い出をみなさんと共有し、思いを馳せる。そんなひと時をご一緒出来たら嬉しく思います。
本日は、ロサンゼルスと日本を拠点に活動するメンバーがお届け致します!


思わず旅に出たくなる本『オン・ザ・ロード』

こんにちは!wondertrunk&co.のMarieです。私が皆さんにご紹介したい本はジャック・ケルアックの『オン・ザ・ロード』です。第二次世界大戦直後のアメリカを舞台に、作者自らをモデルにした主人公サル・パラダイスが大胆で向こう見ずな性格の友人、ディーン・モリアーティと共にアメリカ大陸を放浪する物語です。

『オン・ザ・ロード』は、作者の人生に基づく自伝的小説です。2人がジャズやお酒に明け暮れながら自由を求めて、広大なアメリカ大陸を車やバス、ヒッチハイクで巡る冒険的な姿が描かれています。この本と出会ったのは、将来どんな大人になりたいのか、どんな人生を送りたいのかを考えていた10代後半の頃でした。

『オン・ザ・ロード』では、「旅」を年に1度しかない休日としてではなく、「ライフスタイルの一部」として描いています。この力強い描写は、海外へ移住し、型にはまらない生き方をする勇気を私に与えてくれました。

また、目の前に開かれた道やこれから何が起こるか分からないような未知なる場所で得られる「何にも縛られない自由」を愛することを教えてくれました。それは、私が中国、そして日本への移住を決心することを大きく後押ししてくれました。

ケルアックの凄さは、人生の様々な場面において適用できる秀逸な表現にあると思います。『オン・ザ・ロード』には何度でも読み返したくなる一節が多くあるのですが、私が旅や新しい冒険に出かける時にいつも思い出す文はこちらです。

“Nothing behind me, everything ahead of me, as is ever so on the road.”
旅路の後ろには何もない。すべては僕の先(これからの人生)にある。

そして、時には型破りに生きることも大事だと思います。
ケルアックがそれを“mad to live, mad to talk, mad to be saved, desirous of everything at the same time”(狂ったように生き、喋り、救われたがり、一度にあらゆるものを望む)と言っているように、あなたが進んでいく道こそ、人生なのです。

(ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』1957年)